河野太郎氏、午後に総裁選立候補表明　3人目、活動本格化へ

　自民党の河野太郎デジタル相（61）は26日午後、国会内で記者会見し、9月の党総裁選への立候補を表明する。「ポスト岸田」候補のうち、正式に名乗りを上げるのは小林鷹之前経済安全保障担当相（49）、石破茂元幹事長（67）に続き3人目。小泉進次郎元環境相（43）も週内に出馬表明する方向で調整しており、総裁選に向けた活動が本格化する。

上川陽子外相（71）は26日、外務省で取材に応じ、推薦人確保に向け「体当たりで対応している。一人でも多くの方に会いたい」と述べた。立候補表明の時期は未定とした。

河野氏は会見で、外相や防衛相を歴任した実績に加え、重点的に取り組む政策を説明する見通し。所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に立候補の意向を既に伝達した。ただ派閥内には河野氏の政策や政治姿勢に否定的な議員がおり、まずは派内をまとめられるかどうかが焦点となる。

河野氏は2021年の前回総裁選にも立候補。石破、小泉両氏の支援を受け「小石河連合」と呼ばれ、地方票では岸田文雄首相を上回ったものの、決選投票で敗れた。